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2015年

2015年大教組夏期学校 平和と民主主義をまもろう

2015年大教組夏期学校 平和と民主主義をまもろう

 大教組夏期学校が8月20日開かれ、関西大学法学部法学政治学科教授・高作正博さんが「憲法をめぐる情勢と今後のたたかい」と題して講演しました。午後の本部企画には、名古屋大学大学院教育発達学教授・中島哲彦さんが「今後の安倍『教育再生』とわたしたちのとりくみ」を講演。さらに各専門部が企画する選択講座で、学びを深めました。

 

憲法をめぐる情勢と今後のたたかい

高作 正博さん 講演要旨

 

安倍政権がめざすのは

 憲法を中心とする国家体制を変えるため、解釈改憲から明文改憲をねらっています。
 〈安倍内閣の特徴〉
①国家主義・ナショナリズムを全面的に展開
②議会制民主主義の軽視 首相が「ヤジ」をとばす
③経済界の優遇政策
 年収1億円以上の人が400人以上に
④政府批判をつぶす
 特定秘密保護法、マスメディア規制、暴力で排除(沖縄・辺野古)

 

憲法9条を破壊する「戦争法案」

 これは解釈改憲によるクーデターです。正面から武力行使を認めることは明らかに憲法違反です。そこには説得力も論拠もなく、法的安定性までも否定しています。
 学問の成果を否定する「反知性」に多くの研究者が反対しています。

 

基本的人権を破壊する「教育改革」

①日の丸・君が代・「愛国心」教育おしつけ
 教師の「思想・良心の自由」を破壊し、生徒の「内心」に国家介入
②「教育の自由」の破壊
 政治介入が教育現場の工夫をそいでいる
③「教育を受ける権利」の破壊
 規制緩和(公費削減)・競争原理の導入(自己責任)

 

「不服従の権利」を実践しよう

 君主制の16世紀に「何故一人の人に従うのですか、もう隷従はしないと決意せよ」と発したエティエンヌ・ド・ラ・ボエシ。権力は「ウソ」も駆使して世論誘導を行います。反対の声は広がり続けています。あらゆる方法で意思表示をしましょう。

 

(大阪教育8月号より)

事務職員部報 2015年5号

事務職員部報
2015.8.31 No.5
部報原稿2015-5号HP

<内容>
・大教組夏期学校 事務職員部選択講座 
・全国学校事務研究集会特集 第一弾

2015年夏期学校のお知らせ

20150820

夏充電 15年大教組夏期学校
15年チラシ表面  15年チラシ裏面

 

日時:8月20日(木)10:00~16:30

会場:大阪府教育会館たかつガーデン(地下鉄「谷町九丁目」、近鉄「大阪上本町」駅下車)

参加費:500円

 

○共通講義「情勢と教育論を学ぼう」

 10:00~ 教育会館8階たかつ

 

 講演
 「憲法をめぐる情勢と今後のたたかい」
  高作 正博 さん (関西大学法学部法学政治学科教授)

 

○選択講義「分野別に深めよう」

 13:30~  教育会館内

 

Ⅰ.本部企画 8 階「たかつ東・中」

 

 「今後の安倍『教育再生』とわたしたちのとりくみ」

 講師:中嶋 哲彦さん (名古屋大学大学院教育発達学教授)

 

 Ⅱ. 女性部 8 階「たかつ西」

 「『慰安婦』問題から何を学ぶのか~同じ過ちを繰り返さないために~」

 講師:岡野 八代さん (同志社大学教授、京都96条の会代表)

 

 Ⅲ. 青年部 7 階「705号室」

 実践レポート交流

 

 Ⅳ. 障害児教育部 2階「コスモス」

 「大阪の障害児教育運動の歴史に学ぶ-障教部誕生前後とその後の運動-」
 講師:青木 道忠さん (NPO法人子ども若もの支援ネットワーク理事長)

 

 Ⅴ. 事務職員部 3 階「カトレア」

 「貧困の連鎖にはどめを~子どもと若者への支援~」

 講師:白鳥 勲さん (彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事)

 

 Ⅵ. 養護教員部 2 階「ローズ」(※養護教員部は13:45~)

 「子どもの“人生を変える”先生の言葉があります-学校で支援と理解が必要なLGBT-」
 講師:日高 庸晴さん(宝塚大学看護学部教授)

大阪退職教職員 憲法9条と子ども・青年の命を守る

 大阪退職教職員の会が、「憲法9条と子ども・青年の命を守る退職教職員」アピール運動にとりくみ、府内各地の退職教職員2千人を超える方々からアピール賛同表明が寄せられています。

ダウンロードはこちらから  1面   2・3面   4面

 

taikyo01 元陸軍二等兵の心

高槻退職教職員  曽和 照之さん(90歳)

 敗戦の数日後、班長から食糧配給の指令が出て生米が配られた。受けとった者は自由に帰郷してもよいということで帰郷の支度にとりかかった。愛媛県の西端「うのまち」から列車と宇高連絡船で、やっと岡山についた。すでに大阪方面の列車がなく、仕方なく駅構内で野宿と思い、うろついていたら、補助憲兵につかまり大変なリンチを受けた。
 理由は、尊い日の丸を風呂敷代わりにしているとのこと。補助憲兵は「再び日の丸を掲げるときが来るのだ。それまでは、大切にしまっておけ!」と言い放った。いま、再び彼の言ったような状況が迫っているように思える。憲法9条をもっともっとゆるぎないものにしていく活動が、今後にかかっていることを痛感している。

 

taikyo02友は帰らなかった

大阪私学退職教職員 小畑 哲雄さん

「ほんなこつば言うと、俺は行きとうなか」「体に気をつけて」私のことばにO君は、こう答えた。一九四四年四月八日、雨の降る熊本駅での別れであった。旧制熊本中学の寮で四年間、同じ釜の飯を食った親友は、加古川の陸軍特別幹部候補生の教育隊に入り、その後「兵長」となって北京に赴任した。北京には、彼のお姉さんがいた。その住所がようやくわかり、次の外出時には会いに行くと楽しみにしていた。弟が北京にいることなど知らなかったお姉さんは、突然「公用」の腕章を巻いた兵士の来訪に驚き病院に駆け付けたが、間に合わなかったという。
 あの戦争で亡くなった多くの兵士の中で肉親がその最後を見届けた稀有の例である。それでも息子を亡くした母親の悲しみは大きい。それを見て私の「戦後」ははじまった。五月三日はO君の命日でもある。

 

taikyo03戦争しない国、世界にアピールを

泉北退職教職員 浜岡 弘美さん

 4歳の時、近くの幼稚園に通い始めました。毎日たくさん遊べて楽しく、また大きなまっ白なオウムに会えることも楽しみの一つでした。その後、空襲警報で防空壕に入る日も多くなり、幼稚園は休園になりました。友達と遊べなくなりましたが、幼稚園に近かったので時々オウムを見に行ったことを覚えています。
 やがてオウムがいなくなり、空襲による火事を広げないため強制疎開で家もつぶされてしまい、悲しい思いをしました。戦争は大人にも子どもも悲しい思いをさせます。平和が大切です!平和の中でこそ、貧しくても楽しい生き方ができるのだと思います。70年間守ってきた9条を守りぬき、戦争しない国を世界にアピールし続けましょう。

 

2015年度 第2回集まれ☆若手JIMU職員の会

2015年度 第2回集まれ☆若手JIMU職員の会

 

■ 日時 : 7月3日(金) 午後6:45~
■ 場所 : たかつガーデン 2F  ガーベラ 
■ 内容 : 学習会
  「『やっちまったなあ』体験談~あなたの懺悔をお聞きします~」

 

普通の研修では聞けない内容を行うのが若手JIMUの会の面白いところです。
明日からの仕事にきっと役立ちます
少人数に分かれての交流会も予定しています。
参加は組合員、未組合員を問いません。
臨時主事の方の参加も大歓迎です。

 

連絡先:各市町村の大阪教職員組合・事務職員部長

または、daijimu2-wakate@yahoo.co.jpまで

2015年 全国学校事務研究集会 奈良集会

全国学校事務研究集会 奈良集会
暑い奈良で熱い討議を!
8月1日からは奈良に行くシカない!

 

集会テーマ
語り合おう子どもの未来!
育てよう民主教育!
つくりだそう私たちの
学校事務!

 

(分科会案内)

第1分科会: 「学校づくりと事務職員の役割」

第2分科会: 「子どもの学習権を守るための私たちのとりくみ」

第3分科会: 「ゆきとどいた教育をめざす自治体へのとりくみ」

第4分科会: 「労働条件、権利を守り、 安心して働き続けるために」

 

◇記念講演

「モンスターペアレント論を超えて~保護者と向き合う気持ちと教職員の共同性」

大阪大学大学院教授   小野田正利氏

 

◇企画
全国事務研二十五周年特別企画パネルディスカッション
 「全教事務職員部の二十五年間を振り返り、今後を展望する」

 

※参加は、各単組で取りまとめ、申し込み用紙に記入し、㈱日本旅行奈良支店に直接申し込んでください。

事務職員部 当面の日程

2015年
7月 3日   第2回集まれ☆若手JIMU職員の会  たかつガーデン ガーベラ

 

8月1~3日  全国学校事務研究集会 奈良県

 

8月20日   大教組夏期学校 選択講座  たかつガーデン カトレア

事務職員部報 No.1・2

事務職員部報
2015.4.30 No.1
部報原稿2015①

<内容>
・教育・福祉破壊をすすめる都構想にはNO!新たな仲間を迎え、運動をすすめよう!
・~単組・ブロックでのとりくみから~堺教組 新歓BBQ大会 4/11

 

2015.5.27 No.2

部報原稿2015②

<内容>
・研修では聞けない話を聞け大満足!第1回 集まれ☆若手JIMU職員の会
・今年の夏は奈良へ! 全国学校事務研究集会 奈良集会

 

2016年度中学校教科書問題資料

よりよい教科書の採択へ向けて、教科書検討委員会が6月12日に教科書問題資料を発行しました。

こちら

大教組第190回定期大会 特別決議

大教組第190回定期大会 特別決議

 

教え子を再び戦場に送るな!

「戦争法案」ストップ! 大教組1000人拡大を必ず実現しよう!

 

(1) 「戦争法案」を共同の力で必ず廃案に追い込もう

 「戦争法案」による戦争の危険が迫り、今、教室では「先生、僕たち戦争に行かされるの?」という切実な問いかけが広がりはじめている。私たちはきっぱりと「憲法9条があるから、大丈夫!」とこたえきれるよう、「戦争法案」を断固阻止していこう。

 5月14日、安倍政権が閣議決定し、ただちに国会に上程した「戦争法案」は以下の点で、歴代政府が国民に説明してきた海外派兵の制約さえ突破する過去最悪の憲法9条破壊の法案である。

 ①集団的自衛権行使具体化(武力攻撃事態法改定案)だけにとどまらず、日本周辺地域に活動限定されていた自衛隊を、米軍と一体になって武装した自衛隊を地球のすみずみに派遣できる(重要影響事態法案)②イラク戦争やアフガン戦争でも、憲法9条がかたく禁じ、「戦闘地域」には派遣できなかった海外派兵を、今回は「戦闘地域」にも派遣可能になる③日本が直接攻撃を加えられていなくても、米軍等と一体になって、自衛隊が先制攻撃をおこなうことができる④本来、警察対応すべきグレ-ゾ-ンに自衛隊を派遣(尖閣諸島)することができるなど、自衛隊に武器使用を認め、日本と日本国民を「戦争する国」に引きずり込む中身となっている。

 また、安倍「教育再生」の下で、中学校教科書における領土問題の政府見解押し付けや、「従軍慰安婦」の文言削除、侵略戦争の記述削除がおこなわれ、育鵬社などのつくる会系教科書採択の動きも強まっている。

 戦後70年間、海外の戦争で誰一人「殺し」「殺される」ことはなかった日本が、「戦争」か「平和」かの大きな岐路に立っている。

 しかし、安倍政権の暴走は国民世論との矛盾を広げ、報道各社の世論調査でも、そのことが明確に表れている。「産経」の調査(4月28日付)では「戦争法案」の「今の国会での成立」に「反対」が49.5%、「賛成」が36.2%、「朝日」(5月19日付)では、「今の国会での成立」は「必要ない」60%、「必要ある」23%、「戦争立法」に「反対」54%、「賛成」30%、「毎日」(5月25日付)では「今の国会での成立」に「反対」53%、「賛成」32%となっている。

 さらに橋下「維新の会」の野望を打ち破った「住民投票」勝利は、暴走する安倍政権に痛打を与え、全国の仲間に大きな勇気と展望をあたえている。今こそ、大教組組合員が職場で学習を旺盛におこない、学校・地域・大阪府内各地で「戦争法案」ストップの世論を高めるとりくみに参加しよう。そして、「戦争法案」反対の一点で幅広い共同を一気に広げ、必ず「戦争法案」を廃案に追い込もう!

 


(2)飛躍的な組織拡大・強化を必ず実現しよう!

 今後の大教組運動を担う青年教職員の本格的な組合加入が府内各地ですすんでいる。青年教職員を中心とした、共済加入が飛躍的に伸びるなど、組合加入の条件がかつてなく広がっている。また、職場活動をはじめ、橋下「維新の会」による「大阪こわし」「教育こわし」との真正面からのたたかいや、「住民投票」勝利に向けたとりくみを通して、組合所属や立場を超えて大教組への信頼が高まり、大教組の存在意義はますます大きくなっている。「住民投票」のとりくみを通して、青年組合員が大きく成長し、積極的に「青年が青年」に声をかけるなど、組合加入がすすんでいる。このことに確信をもち、「連帯と助け合いの職場活動・職場づくり」にとりくみ、加入への対話・はたらきかけを旺盛にすすめよう。そして、「教え子を再び戦場に送らない」たしかな土台となる、大教組1000人拡大を必ず実現しよう。

 以上、決議する。

 

2015年5月30日 大阪教職員組合第190回定期大会

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