国語教育
【討議の柱】
① 文学を文学として読むことの意義をふまえ、教材分析のあり方、多様な指導を交流し、学習を深める。
② 説明文教材で、どのような力を身に付けるか、またそのための授業づくりを交流し、学習を深める。
③ 書くことの意味、読みあうことの意味をおさえ、子ども一人ひとりの課題や思いをどう受け止め、どのように書く力をのばしていくか、交流し、学習を深める。
④国語科の本質に根ざし、かつ子どもの実態に基づいた授業づくりにより、子どもたちの基礎・基本の学力を育てる国語科教育のとりくみを交流する。
外国語教育
【討議の柱】
① なぜ、何のために外国語を教え、学ぶのか。
② 学習指導要領や教科書の検討とよい教材とは何かについて。
③ 外国語教育の現状とあり方について。
④ 小学校「外国語」「外国語活動」をどう考え実践していくのか。
⑤ 児童・生徒の意欲を引き出す授業づくりと協同学習。
⑥ 映画や音声・ICTなどを活用した授業づくりと自己表現活動で楽しい授業をどうつくるのか。
授業で使ったプリントやテストなどを持ちより、気楽に交流しましょう。
社会科教育
【討議の柱】
科学と事実に基づき、地域の主人公としての子どもを育てる社会科教育をすすめます。社会科の学力とは何かをあきらかにし、地域の実態と子どもの発達段階をふまえた実践を研究・討議します。子どもたちの主権者意識をどう育てるかという問題を交流します。
① 学習指導要領の問題点を明らかにし、科学的な認識を育てる社会科授業について交流します。
② 平和と民主主義、人権を基調にした憲法学習のあり方を探ります。
③ 子どもが暮らす地域の様子・歴史の掘り起こしをもとにした実践を研究します。
④ わかる授業や教材のあり方を交流します。
⑤ 若い先生方に、明日からの授業づくりの参考になるような実践の交流・教材の交流を行います。
⑥ 小学校・中学校・高校で使われている教科書の検討を行います。
⑦ 歴史の歪曲の動きに対して批判と検討をすすめます。
⑧ 現代の課題をどのように実践するのかを交流します。
算数・数学教育
【討議の柱】
① すべての子どもに学ばせたい算数・数学教育の目標と学習内容を明らかにし、本当の学力を育むための実践を研究、討議する。
② 算数・数学科「学習指導要領」の問題点を明らかにする。
③ 「学び」と「教え」のかかわりを明らかにし、学力テストなどによる「競争主義」に振りまわされることなく、子どもたちがたのしく生き生きと主体的に活躍できる授業づくりについて交流する。
④ 「わかる」をどのように「できる」につなげるのか。理解と習熟のあり方を考える。
理科教育
【討議の柱】
① 自然のしくみと自然科学の基本的な概念を明らかにする。そのための教材、実験、授業プランを検討する。
② 自然にかかわる子どもの認識と発達のみちすじを明らかにする。
③ 自然を豊かにとらえるとともに、科学が人間の生活、文化、歴史のなかで果たした役割や課題を明らかにする。
④ 学習指導要領や教科書の問題点を明らかにする。
⑤ 教科指導をゆがめる点数至上主義や「道徳」のおしつけを批判的に考える。
午前中の第1部では、小学校理科の課題を中心に子どもたちにどのような認識をつけていってもらいたいのかということについて集中的に議論する。午後の第2部では やさしくて本質的な実験、実習の交流を中心に子どもたちに提示したい授業プランについて検討したい。最後に総合討論をおこなって討議で明らかになった課題を整理する。このときできれば参加者からも自分たちの工夫や実践について報告してもらう機会ももちたい。
美術教育
【討議の柱】
今年度コロナ禍での図工美術教育の実践は今まで通り出来ているでしょうか。出来ていること、出来ていないこと、どんな配慮をして実践しているか等、子どもたちと学び、表現する機会をつくっていくには何を大切にすればいいのか等、参加者の意見交流を通し、ともに考えていければと思います。
① 子どもの実態や発達段階をとらえ、子どもの生活実態に根ざした表現を通して豊かな感性を育む授業のありかた。
② 手仕事の役割を発達保障の観点から見つめ直す。
③ 美術作品との対話、鑑賞のあり方を工夫し考える。
④ 自分の内面との対話を通し楽しみながらも、深く自分の内心を表現できる美術教育をつくるにはどうすればいいか考える。
*参加者の方も作品を持ち寄って下さい。作品を通して語り合いましょう。
音楽教育
【討議の柱】
① 子どもたちが明るく生き生きと音楽活動に取り組めるような授業の組み立てをどう考えるか。
② 音楽を通して子どもたちに豊かな心と表現力を育てる教材選択とは。
③ 子どもを取り巻く文化的状況が与える影響について。
④ 「君が代」について、正しく歴史を学習し音楽教育の立場からどのようにとらえたらよいのか考えたい。
技術・職業教育
【討議の柱】
①自分なりのSDGSの実践
② わかりやすい評価とは
③ ものづくりと職業教育
・ 専門教科(実習や課題研究・座学)での取組みについてレポートと交流を通じて職業教育で何を教えるのが大切かを討論します。
・ 職業・労働教育の重要性について学習し討論します。
・ 生徒の進路の実情と指導について各校の交流を行います。
家庭科教育
【討議の柱】
① 地域・家庭との連携を深めながら、科学的認識や基本的技能を育てる教育内容を考え合いましょう。
② 主体的な学びへとつながる教材の研究を深めるために、自由に日頃の実践を持ち寄り、交流しましょう。
体育・健康・食教育
【討議の柱】
① 教育の条理にもとづく教育をすすめ、「新学習指導要領」の問題点を明らかにする。
② 子どものリアルな実態によりそった教育実践、教育条件整備について考える。
③ 学ぶよろこびを大切にする健康教育について。
生活指導・自主的活動
【討議の柱】
① 学級・学年・学校の集団づくりをどうとり組むか。
② 子どもたちの心をどう理解し、どう信頼関係を築いていくか。
③ 子どもの「荒れ」「いじめ」「学級崩壊」などをどうとらえ、どうとり組むか。
④ 「スタンダード」にとらわれない、子どもから出発した集団づくりにどうとり組むか。
発達・評価、学力の問題
【討議の柱】
① 学力テストや習熟度別授業などによる競争と切り捨ての教育の問題点を明らかにする。
② 子どもたちの学力実態を明らかにし、課題のある子どもたちを含む子どもたちの学力を高める具体的な実践を交流する。
③ 「主体的・対話的で深い学び」、道徳・外国語の教科化の問題点を明らかにする。
④ 「観点別絶対評価」「評価基準」の交流をし、問題点を明らかにする。
障害児教育
【討議の柱】
これまで「権利としての障害児教育」の確立に向けて運動を進めてきたことに確信を持ち、子どもたちや父母の願いを大切にした、全ての障害児や援助を求めている子どもたちの発達を保障する実践や運動について語り合いましょう。また、通常の学校での通常学級の教育条件や高等教育での課題等、真のインクルーシブ教育や合理的配慮のあり方についても論議しましょう。
幼保小接続期の教育(今年度実施しません)
【討議の柱】
①子どもの家庭や地域でのくらし、保育所・幼稚園・学校での実態や支援を要する子どもたちの実態を出しあい、子どもをとりまく問題点を明らかにします。
② 「子ども・子育て支援新制度」の実情など出しあい交流するなかで問題点を明らかにしていきましょう。
③ 小学校の基礎学力問題、保育所・幼稚園の統廃合・民営化・預かり保育・延長保育などの問題点を話しあい、父母・地域の人々と手を結び改善するための方向を見出していきましょう。
④ 保育所・幼稚園・子ども園・小学校の接続問題について学びあい、実践的課題を出しながら豊かな連携のあり方をさぐります。
思春期・青年期の進路と教育(今年度実施しません)
【討議の柱】
思春期・青年期の生徒・青年たちのリアルな姿を交流しながら、その成長と発達を支えるとりくみを出しあい、深めましょう。
① 生徒・青年のいまの姿や社会へ働きかけ、自らの人生をきりひらくために懸命に生きる姿を交流しましょう。
② 中・高生の卒業後の進路の保障に向けたとりくみについて、その現状と課題を交流しましょう。
③ 政府・文科省、大阪府市や教育委員会がすすめる「教育改革」が及ぼす影響を明らかにしましょう。
④ 憲法と教育の条理にもとづく教育と教育制度のあり方、学校づくりの道すじを明らかにしましょう。
人権と教育
【討議の柱】
① 児童・生徒に確かな学力と生きる希望を育む正しい人権認識を育てる教育の中身を明らかにしましょう。
② 学校に子どもの権利条約を生かし、基本的人権を守り、育てる運動・実践の内容を検討しましょう。
ジェンダー平等の教育
【討議の柱】
①子どもたちや父母の要求をもとに、進路、労働、家庭、性に関する課題を出しあい、ジェンダー平等をめざす
実践を交流する。
② 憲法と子どもの権利条約をいかしたジェンダー平等教育の教育課程を研究する。
③ 性教育やジェンダー問題への攻撃の実態を明らかにし、はね返す取り組みを広める。
平和と国際連帯の教育
【討議の柱】
若者憲法集会後1500人が銀座デモで平和をアピールしました。「私は過去から学び そして未来へと語り継いでいきたい おばぁの涙を 沖縄の想いを」と全戦没者追悼式で高校生が詩を朗読しました。昨年度の分科会報告に「生徒が我がことのようにウクライナの問題を受け止めている」との感想が寄せられました。地球環境正義の子どもたちの取り組みも発展しています。交流しましょう。
民主的学校づくり
【討議の柱】
①コロナ禍の中、子どもを主人公にした教育・学校づくりをどうすすめるか
②父母・教職員が協力、共同して安心して楽しく学べる学校をどうつくるか
③自主的・民主的な教育課程づくりをどうすすめるか
④民主的な教職員集団づくりをどうすすめるか
⑤行政による教育介入に対して、現場からどのようにたたかうか
父母・地域・住民の共同
【討議の柱】
① 子ども・生徒・保護者の願いを率直に出し合いましょう。
② 「こんな学校を、こんな教育を望みます」の声を出し合い、どうつくっていくのかを話し合いましょう。
③ 「いのち・くらし・教育を守る」運動をどうつくっていくのか交流し話し合いましょう。
環境・公害問題と教育
【討議の柱】
① 東日本大震災、福島原発事故をふまえて、原子力利用・廃棄物処理などの実態を明らかにし、環境教育実践を考える。
② 物質・エネルギー循環と地球環境問題について考え、持続可能な社会(サスティナブルソサエティ)への論議を深める。
③ ダイオキシンやアスベストなどの汚染状況、ごみ処理問題について知り、教育実践や住民運動の中でのとりくみを話し合う。
④ 学習指導要領と「環境教育」とのかかわりを考え、児童・生徒の環境・公害問題に対する認識や関心を高める授業実践について考える。
⑤ 関西空港・高速道路・ダム建設等の大規模開発の実態を明らかにし、干潟・渚・里山・河川などの保全について考える。
教育課程・教科書問題
【討議の柱】
【午前】秋桜高等学校の実践報告と討論により、その内容を深めます。
【午後】基調提案(予定)をもとに、教育DX、GIGAスクール構想下やコロナ禍を超え、校内システムや行事等がどうなってきているのか、各職場の実態を報告・交流します。
この間、子どもとどのように関わり実践してきたか、①学級、②学年のとりくみ、③教科 ④行事や特活、⑤学校全体など、1つの小さな実践でも交流を深めましょう。学習指導要領やデジタル教科書、小学校教科書採択、高校も含め観点別評価の問題点も考えましょう。
生活科・総合学習
【討議の柱】
① 子どもと学校の実態を語り合おう。
② 「生活科・総合学習」の課題を明らかにしよう。
③ 私たちの目指す「生活科・総合学習」について検討しよう。
登校拒否・不登校・高校中退の克服
【討議の柱】
① 登校拒否・不登校の子どもの悩み・苦しみをどう受け止め、どう寄り添い、その成長をどう支援していくのかについて。
② 登校拒否・不登校の子どもが、困難を乗り越え、自立していく道すじについて。
③ 国は、登校拒否・不登校対策として「学習ログ」による「個別最適化」「場所を問わない学び」の導入をはかろうとしており、登校拒否・不登校についての国や自治体の制度・施策にどのような対応が必要かについて。
④登校拒否・不登校の主因である「極度に競争的な」学校を、教職員・保護者・地域・専門機関の協同により、子どもたちを主人公とした学校にどう変えていくかについて。