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2016年お知らせ活動紹介・見解

教育のつどい大阪2016レポート募集開始!

教育のつどい大阪2016レポート募集開始!

 

教育のつどい大阪2016は、阪南地域で以下の日程で開催されます。

   ・全体会 10月15日(土)13時30分~ 貝塚市
   ・教科別分科会 11月5日(土)9時30分~ 泉佐野市
   ・問題別分科会 11月27日(日)9時30分~ 岸和田市

 

​あなたの日々の実践レポートをお寄せください。締め切りは9月19日です。

レポート提出はこちらから→ http://daikyoso.wix.com/kyoikunotsudoi

 

 

 

<教科別分科会の紹介> 

 

①国語教育

 たしかで豊かな認識力と表現力を一人ひとりの子どもに育てる国語教育をどのようにすすめていくのか、交流したいと思います。子どもの事実を大切に、悩みや疑問を出し合い、学び合いましょう。

 なかでも、文学を文学として読むことの意義をふまえて、教材研究のあり方、様々な指導方法等について話しあっていきたいと思います。説明文の指導についても交流しあっていきましょう。また、書くことの意味、読みあうことの意味をおさえ、子ども一人ひとりの課題や思いをどう受けとめ、どのように書く力をのばしていくのか、交流したいと思います。さらに、学習指導要領の問題点を明らかにしながら、各学年教科書の内容についても検討していきたいと思います。国語科の本質にもとづき、子どもたちの基礎・基本の学ぶ力を育てる国語科教育のあり方を考えあっていきましょう。多くの先生方、とくに若い先生方の積極的な参加を呼びかけます。

 

②外国語教育

 すべての子どもたちに外国語を学ぶ喜びと平和な未来を開く力を!このテーマにもとづき、「何を」教えるのかを明らかにし、「知りたい」「わかりたい」という子どもたちの願いにこたえる豊かな授業の創造をめざして、次の様なことを話しあい、交流します。
 ①学習指導要領や教科書の批判・検討。よりよい教科書・教材とは。②なぜ、何のために外国語を教え、学ぶのか。③外国語学習を通して、異文化を理解し平和で豊かな心をどう育てるのか。④自己表現活動など生徒と創る「楽しくわかる」授業とは。⑤映画や歌などを活用した授業とは。⑥小学校英語のあり方と実践を交流。

 

③社会科教育

 科学と事実に基づき、地域の主人公としての子ども、主権者を育てる社会科教育をすすめます。地域の実態と子どもの発達段階をふまえた実践を研究・討議し、社会科の学力とは何かをあきらかにします。

 ①学習指導要領の問題点を明らかにし、科学的な認識を育てる授業について交流を深めます。②平和と民主主義、人権尊重を基調とした憲法学習を交流します。③子どもが暮らす地域の実態、歴史の掘り起こしをもとにした実践を交流します。④わかる授業、楽しい授業や教材を交流します。⑤若い先生方に、明日からの授業づくりの参考になるような実践、教材の交流をします。⑥小学校・中学校・高校で使われている教科書の検討を行います。⑦歴史歪曲の動きに対して批判と検討をすすめます。⑧日本国憲法の平和主義、原発の問題、主権者教育をどうすすめたのかを交流します。⑨公立高校入試問題の批判と分析をすすめます。

 

④算数・数学教育

 わかってできる楽しい授業をしたい。教員なら、誰でもそんな願いをもっているのではないでしょうか。しかし、現実には、朝の会からの計算練習、時間に追われながらすすめる授業と、難しい条件が山積みです。そのような状況の中でも、多くの学校には優れた授業実践がたくさんあります。困難な状況のなかで、学ぶことのたのしさを実感できる授業をどのように創りだせばよいのか? 競争主義による「全国学力テスト」・「チャレンジテスト」に振り回されず、本当の学力を育むために、参加者の皆さんの知恵を出し合い、実践交流しましょう。

 

⑤理科教育

 非系統的で画一的な学習指導要領に基づいた教科書、狭い学力観に基づく学力テスト至上主義、さまざまな問題が、子どもたちから理科を学ぶ楽しさ、自然を深く理解する喜びから遠ざけているという現状があります。

 このような中で、学校では若い先生方を中心に「自然や科学について深く学び授業にとりいれたい」「発達段階に応じた授業を組み立てたい」といった声が強くなっています。
 授業プランや授業の実践報告、観察の工夫や実験の紹介など交流する中で「すべての子どもに豊かな自然認識を育てる」という理科教育の原則に立ち戻った授業のあり方を考えましょう。物理、化学、生物、地学の各分野を総合的に議論する中で、小学校、中学校、高校の段階に応じてどのような認識を育てるのかということも考えていきましょう。
 日々の教育実践の悩みや工夫をもちより、子どもたちの姿が見える分科会をつくります。明日からの教育実践に向かっていく元気がでる分科会を目指しましょう。

 

⑥美術教育

 美術教育は、人格形成にとって大切な基礎基本の教科です。大阪市立デザイン教育研究所の募集停止の問題にも見られるように、大阪での「芸術・文化の切りすて」には看過できない問題があります。生きるよろこびと豊かな人間性を育む表現とは何かを学び合いましょう。本当の美しさ・真実が分かる感性を育てる美術教育をめざしましょう。

①生活実感を大切にしたとりくみ=実態や発達を考え、生活実感に根ざした表現で豊かな感性を育む指導について考える。
②手仕事を大切にしたとりくみ=発達保障の観点から手仕事の役割を見直し、主体的につくる子どもたちを育てる指導について。
③鑑賞=美術作品との対話や指導について。

 

⑦音楽教育

 「芸術・文化の切りすて」、「学力偏重」の教育政策が、音楽教育にも多大な悪影響を及ぼしています。音楽教育に携わる者として心とからだがひとつになってこそ、発揮される「音楽の力」を子どもたちと味わっていけたらいいなと考えています。多種多様な文化、表現活動があふれているなか、子どもたちとつくりあげていく音楽活動はしっかりとした教材選択と教材分析のうえで、学習活動に織り込んで行けたらと思います。この分科会では、日頃の子どもたちの様子を交流しながら、自分たちの実践を語り合い、音楽の楽しさを実際に体感しながら音楽の世界を深めて行けたらと考えています。

 

⑧技術・職業教育

 生徒のやる気を引き出す教材、生徒が保護者に見せたくなる教材を工夫しましょう。

 日々の教育実践での悩みや工夫を持ち寄り明日からの授業づくりの参考になるような実践、教材の工夫を交流します。
(研究課題)
①生活に必要な道具の正しい使い方
②全ての教科の学びの中で生物育成を楽しむ
③エネルギー変換と原発
④専門実習で理解を深めるための工夫
⑤職業教育と地域・社会とのつながりについて
⑥職業高校改変後の各校のとりくみの現状・実践の交流
⑦今後の職業教育のあり方

 

⑨家庭科教育

 小・中・高で学ぶ家庭科の内容の交流や実践を持ちより、魅力あふれる教材や実践の交流をしましょう。

①地域・家庭との連携を深めながら、科学的認識や基本的技能を育てる教育内容を考え合いましょう。
②日本の農業生産と関連づけた食料自給・TPPについて学び合いましょう。大震災と原発事故と関わる食・住の安全についても考え合いたいと思います。
③主体的な学びへとつながる教材の研究と家庭科教育の意義を深め、実践交流しましょう。

 

⑩体育・健康・食教育

 子どもたちをとりまく教育、自然環境、親の多忙化にともない、ますます生きづらい現状があります。後を絶たないいじめ、不登校、児童虐待が後を絶たずに、近年青少年の命を軽視した犯罪・事件も増え続けています。

 子どもたちの心と身体のゆがみの根本が何であるのかを深く追究すべく、その根底にある現代の政治、社会のあり方の責任も問われます。又原発、TPPによる食糧問題の課題も深刻化しています。子どもたちが安心・安全な生活が保障され、又教育現場で活躍できるように、日々の私たちの実践を体育・保健の分野から報告し、参加者で交流を深めたいと思います。子どもたちが自らの健やかな成長、健全な心身を養うために必要な知識が身につけられる様な手だてを話し合いたいと思います。

 

⑪生活指導・自主的活動

 大人も子どもも生きにくい時代を生きることを強いられています。

 子どもたちは自分自身を守る知恵も経験も十分もっていません。私たち大人が、子どもたちを守り子どもたちに豊かな未来を引き継ぐ重い責任を負っています。学校現場の子どもの「荒れ」「いじめ」「学校崩壊」が、子ども・教師・保護者の深刻な悩みと課題になっています。現状をどうとらえ、そのなかから解決の方向を見いだし、具体的に解決していくためには今どんな取り組みや工夫が必要で、有効なのか話し合い考える場にしたいと思います。次のことを中心に議論を深めたいと思います。私たちの日々の教育実践のなかで、学級・学年・学校の集団づくりを、どうすすめていくか。また、集団づくりの基礎として子どもたちの心をどう理解し、どのように信頼関係を築いていくか。互いに苦労話、失敗例、成功例の経験を交流し、解決の方向を探り、しっかりとした確信に結びつくような議論にしたいと思います。

 

 

<問題別分科会の紹介>

 

⑫発達・評価・学力問題

 報告者のレポートをもとに、多くの教師や保護者に関心が高い「学力づくり」「授業づくり」「学力低下」「学級困難」「課題をもつ子への指導」の問題などを交流します。また、習熟度別クラスの問題点、「全国一斉学力テスト」「アクティブ・ラーニング」の問題点についても交流したいと思います。明日からすぐに役立つ具体的な報告もあります。さらに、その具体的な実践の根底にある、子どもの発達のみちすじや子どものとらえ方も学び合いたいと思っています。子どもを取り巻く状況がますます悪くなるなかで、私たちの実践はいつもうまくいくとは限りません。むしろ、うまくいかないほうがふつうなのかもしれません。そのような実践の中にこそ、今日の子どもと教育の課題があると考えています。多忙な日々の中で、実践をまとめてくださった報告者のみなさんや貴重な休日に分科会会場に足を運んでくださる参加者のみなさんが、レポートして良かった、参加して良かったと感じてもらえるような温かい分科会にしたいと思っています。

 

⑬障害児教育

 大阪市立障害児学校の府立移管が強行されました。「教育条件は後退させない」とする議会・行政の前提はすでに崩れた状態にあります。障害児学校の過密・課題の状況も一向に改善されていません。通学区域の変更等、小手先の対応により矛盾が噴出しています。障害児学級の在籍者数も増えていますが、教職員数は不十分です。現場では、数値目標の押し付け、管理強化、多忙化が進められ、子どもの話をする時間さえない状況になっています。今こそ、「権利としての障害児教育」の確立に向けて運動を進めてきたことに確信を持ち、子どもたちや父母の願いを大切にした、全ての障害児や援助を求めている子どもたちの発達を保障する実践や運動について語り合いましょう。また、通常の学校での通常学級の教育条件や高等教育での課題等、真のインクルーシブ教育や合理的配慮のあり方についても論議しましょう。

 

⑭幼年期の教育

①子どもの家庭や地域でのくらし、保育所・幼稚園・学校での実態や支援を要する子どもたちの実態を出しあい、子どもをとりまく問題点を明らかにします。

②2015年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」の実情など出しあい交流するなかで問題点を明らかにしてゆきましょう。
③小学校の基礎学力問題、保育所・幼稚園の統廃合・民営化・預かり保育・延長保育などの問題点を話しあい、父母・地域の人々と手を結び改善するための方向を見出していきましょう。
④保育所・幼稚園・子ども園・小学校の接続問題について学びあい、実践的課題を出しながら豊かな連携のあり方をさぐります。

 

⑮思春期・青年期の進路

 思春期・青年期は、様々な課題を抱え、紆余曲折を繰り返しながらも、将来の進路を見据えて成長していく時期です。悩みつつ成長する生徒・青年のリアルな姿を持ち寄りましょう。そして、それを支え励ます実践を気軽に出しあい、深めあいましょう。

 中学校チャレンジテストの実施など、入試を切り口に、いっそう競争をあおる動きが強まっています。このような「教育改革」の実態やその影響を話しあいましょう。未来へ向けて成長しようとする生徒・青年に寄り添い、その進路保障に関わる様々な実践・とりくみを持ちより、深めあいたいと思います。

 

⑰-A人権と教育

 児童・生徒の基本的人権を守り、育てる教育実践や教育運動を交流したいと思います。

 私たちがすすめる人権の教育は、教育の自由、研修の自由が保障されたうえで、子どもたちに確かな学力と生きる希望を育む認識を育てるものです。
 府下では大阪府人権教育研究協議会・市町人研と行政が一体となって、同和問題に関する認識のゆがみをつくりだしています。
 憲法と子どもの権利条約が生きる教育をすすめましょう。各職場でおこなわれている多様な教育実践を持ち寄り、交流しましょう。

 

⑰-B男女平等の教育

 「格差と貧困」が広がっている大阪で、子どもと父母・保護者の生活破壊は深刻です。教育現場は、着々と物言わぬ教師づくりがすすみ、教師間や父母との共同の取り組みが、困難になってきています。もう一度、原点に立ち返り、共同の子育ての取り組みを継承しなければなりません。

 子ども達や父母の願いや要求をもとに、進路・労働・家庭・性に関する課題を出し合い交流しましょう。子どもも大人も人間らしく豊かに生き、成長できる社会をつくるために学びあいましょう。

 

⑱平和と国際連帯の教育

 小・中学校時代の東日本大震災、原発事故の学習が今の行動につながっているとT-nsSOWL、SADL、SEALDsの若者が語っています。子どもたちの社会認識、時代認識は確かです。平和と国際連帯の教育を目指してきた私たちは、いま励まされています。

①安保法制をめぐり全世代が行動しています。戦争体験者からの「聞き取り」、地域にある戦争を伝えるものから学ぶ大切さを交流します。
②被害・加害・反戦抵抗などの側面から過去の戦争を学習します。
③戦争美化、改憲誘導の教科書採択に対しての、平和と国際連帯の教育の課題について交流します。
④原発事故、核兵器、米軍基地、憲法、平和と安全の課題を読み解きます。
⑤東北アジアの平和や国際連帯へのまなざしを育てます。
 若い教職員が瑞々しい感覚で憲法、平和学習を進めています。あなたの報告を待っています。一緒に語り合い、学びあいましょう。

 

⑲-1民主的学校づくり

 大阪では、安倍「教育再生」に加え、維新政治による「教育こわし」がすすみ、子どもたちの荒れや教育困難が深刻化しています。

 学校は、子どもたちの「ゆっくり先生に話を聞いてほしい」「授業を楽しくしてほしい」という気持ちや、「何でも相談できる学校にしてほしい」という保護者の願いや、「子どもたちに学力をつけたい」「子どもたちが喜ぶ顔が見たい」という教職員の願いが生かされることが必要なのではないでしょうか?子どもたちの意見が生かされ、保護者の願いがかない、教職員の思いが生かされる学校づくりはどうすれば実現できるのか、それぞれの現場での経験や実態を交流しながら、参加と共同の学校づくりについて話し合いましょう。

 

⑲-2父母・地域住民との共同

 日本を戦争をする国に変えてしまおうと暴走する安倍内閣と維新政治による「教育こわし」のもと、子どもたちの生き辛さは増しています。しかし、情勢が困難になればなるほど、子どもをまっとうに育てたいという切実さは、多くの父母・地域住民の中に際だったものになってきているのではないでしょうか。

 本分科会では、様々な立場からそういう声を出しあい、多くの経験を交流し、子育てについて共に考え、学びあう場にしたいと思います。次の様な観点で分科会を深めていきましょう。
①子ども・生徒・保護者の願いを率直に出し合う場づくりについて話し合いましょう。
②「こんな学校や教育を望みます」の声を出し合い、どうつくっていくのかを色々な立場から共に考え話し合いましょう。
③「いのち・くらし・教育」を守る運動の経験を交流し、話し合いましょう。

 

⑳教育条件

 長期に続く不況のもとで、大阪の子どもたちは、極めて貧困な教育条件の下におかれています。そして貧困と格差が広がっています。子どもたちの就学(修学)保障をすすめる運動、自校方式の中学校給食を実現する運動などを学校で働く教職員だけではなく、教育行政や保護者・地域住民のみんなが協力しあって希望にあふれる学校をつくるとりくみが大切です。すべての子どもたちが、安心して学習することができる教育条件の整備がもとめられます。それらの実現のためには、財政学習・財政分析へのアプローチは必要かつ不可欠な課題です。

 

21環境・公害問題と教育

 今年4月に発生した熊本地震は、あらためて災害と隣り合わせにある我が国の実情を示しました。他の災害も含め、予知や減災対策への科学的知見の進歩、地域や家庭の防災対策の充実が求められます。一方で、原発再稼働の動きやリニア新幹線計画に象徴される大型開発を進める動きがあります。主権者として正しい科学的知見をもとに、真実を求め未来へつながる社会を展望する教育が求められます。また、「戦争は最大の環境破壊」である観点も教育に求められます。

 私たちの分科会では、持続可能な社会建設への道すじを明らかにすることを研究目標のひとつにすえて、身近な環境問題、公害問題を市民グループの実践や教育実践、教材分析などを報告・交流してきました。昨年度は淀川左岸線公示の問題点、ソラダスを学校で実施するとりくみの報告があり、ミニ講演で地球温暖化について学習し、議論しました。本年度もレポート報告、フリートーク、ミニ講演を行いたいと思います。

 

22文化創造と教育

 安倍政権や維新政治につながる思想・文化・歴史認識の下で、「厳しい競争的環境におく。強い力で規範を守らせる」といった風潮が子どもたちを追い詰めています。一方、こういった風潮に反対する力も強まっています。 民主主義を求める文化創造を再認識し、より発信力を高める動きも起きています。まさに双方がせめぎ合っている状況です。

 これまで、この分科会では、①地域の文化や歴史、平和の大切さを伝え続けることは人と人とのつながりをつくり、広げていく。②人間への信頼を豊かに育む文化は、広く人々の共感の和も広げる。子どもたちはもちろん、大人たちも文化を吸収して成長していく。③学校・地域における図書館の存在意義は大きい。情報発信基地であるとともに文化創造への土壌でもある。④個々の実践を互いに励ましあい、響きあう学校づくり、平和で民主的な社会の形成へと発展させていく―を確認してきました。自分の思いを形に表し、社会に発信することこそ文化創造の出発点です。

 

23教育課程・教科書

 昨年「戦争法」を強行採決した安倍政権は、「戦争する人づくり」を進めるとともに、「グローバル化」や「情報化」に対応できる人材育成を一層露骨に行おうとしています。また、小中一貫教育や一貫校づくりを押しつける中で、教育課程の複線化など、教育の形が大きく変えられようとしています。

 こうした中、この分科会の意義はますます重要となっています。①各地域・学校でどのような状況にあるか、子どもの現実を交えた実態をつかむことです。②それを前向きに変えていく可能性を見つけ切り開いていく、またその糸口になるとりくみを交流しあうことです。特に、これからの教育・学校づくりを担う若い教職員や、父母・地域の方からのレポートが出されることを期待します。

 

24生活科・総合学習

 本分科会は、小学校低学年「生活科」と、小・中・高校の「総合学習」について考える分科会です。昨年から生活科新教科書が使用されていますが、現場の声はどうでしょう。ますます内容が多様かつ不明瞭になり、教科としての意味がわからなくなっているのではないでしょうか。さらなる道徳化や他教科との連携強化で、3年以降の理科・社会の内容との段差も大きく、気になるところです。

 私たちは、生活科を「自然・社会・ヒト」を学ぶ科学的認識の土台作りの教科として位置づけています。また、総合学習は、教科学習とも連動し、「いのち・くらし・地域・環境」等を児童・生徒の発達段階に応じて豊かに学び合う場にしていきたいと考えています。
 少しのことでキレたりなど課題を抱える子どもが増えてきました。そんな「困っている子ども」も含み、目を輝かせて取り組める価値ある学びについて一緒に考えましょう。又、指導要領改訂の中身についても検討しましょう。

 

25登校拒否・不登校

 2014年度の登校拒否・不登校の児童・生徒数は、2年連続の増加となりました。大阪府は全国6位、高校生の不登校と中退は連続全国1位です。

 登校拒否・不登校は、国による競争と管理の教育の押しつけがもたらしたものです。大阪の「維新政治」の教育は、国の施策を先取りしたものといえます。
 この分科会は、教職員や相談員と親たちがともに登校拒否・不登校について考える場となっています。お互いの悩みや経験・取り組みを、レポートをもとに交流し学び合いましょう。
 国会では教育機会確保法(不登校対策法)が審議されています。また、「不登校児童生徒への支援に関する最終報告案」が発表されました。どちらもこれまでの不登校対策への反省はなく、再登校推進や家庭への指導など子どもや家族を追い詰めるものになっています。これらについても学んでいきましょう。

(2016.7.7)