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2024年お知らせ活動紹介・見解

6/5申し入れ 「万博への子ども招待事業」の中止を求めます

 大阪教職員組合・大阪府立高等学校教職員組合・大阪府立障害児学校教職員組合は、6月5日に大阪府知事と大阪府教育長に対し、「万博への子ども招待事業」の中止を求める申し入れを行いました。

申し入れ文PDF

 

2024年6月5日
大阪府知事        吉村洋文 様
大阪府教育委員会 教育長 水野達朗 様

 

誰も「爆発事故はもう起こりません」「安全です」と言わない万博会場に、
子どもたちを連れて行けません。「万博への子ども招待事業」の中止を求めます。

 

大阪教職員組合 中央執行委員長      北川 美千代
大阪府立高等学校教職員組合 執行委員長  志摩 毅
大阪府立障害児学校教職員組合 執行委員長 西面 友史

 

 学校現場では「大阪・関西万博への児童・生徒招待事業」の学校単位の参加をめぐり、不安が広がっています。本来、学校の校外学習(遠足)は教育的意義を踏まえ、安全に行われるのが大前提です。そのため、トイレの場所や交通手段、時間設定、見学などのルート、避難ルート、病院との連携など様々なことを確認し、計画します。十分な下見も必要です。しかし、万博会場予定地の夢洲は、土壌汚染、貧弱な交通体制であり、避難計画が作成されておらず、爆発事故も起きています。下見の時期も、どのパビリオンに行けるかも未定、緊急時の医療体制などの不安もあります。

 

 私たち大阪教職員組合、大阪府立高等学校教職員組合、大阪府立障害児学校教職員組合は、学校行事として「万博招待事業」を実施するのであれば、大阪府の責任で安全・安心が確保されるべき、実施の有無を判断するのに必要な情報提供を行うべきと4月18日、吉村知事と大阪府教育長に申し入れを行いました。
 5月15日、府教育庁から文書回答が示されました。しかし、その内容は、「情報提供する」などとするだけで、爆発事故に関しては、万博公式Webサイトに触れるのみです。府や府教委が責任をもって安全・安心を確認したとは思われず、子どもを安心して連れて行けるというものではありません。爆発事故があったことさえ、いまだに学校現場に周知もされていません。回答を見る限り、子どもの安全やいのちが保障されているとは思えません。
 万博協会の発表によれば、会場での可燃性ガスの放出は依然として続くとされています。しかし、開会中の対策については何ら示されず、誰も「爆発事故はもう起こりません」「安全です」と口にしません。このような万博会場に、学校として子どもたちを連れて行くわけにはいきません。
 このことから、府・府教委に以下のことを求めます。

 

 

府・府教委として子どもの安全が保障されていない、学校単位での「夢洲万博への子ども招待事業」の中止を求めます。

 

以上

(2024.6.10)