【チラシ】「教育基本条例案」で教育はホントによくなるの?!
「教育基本条例案」で教育はホントによくなるの?!
橋下「大阪維新の会」が「教育基本条例案」を2月府議会、2月大阪市議会に提出し、成立させようとしています。
【条例案 学校選択制(大阪市)】
Q ホントに自由に選べるの?
A 「学校選択制」になれば、学校を自由に選べると誤解されがちですが、実際は定員枠があり、希望通りにはなりません。学校の序列化と「生徒が集まらない学校」は、統廃合対象に。「学校と地域のつながりが希薄になった」など教育にゆがみが生じ、東京・埼玉・神奈川など各地で見直されています。
【条例案 第44条】
Q 3年連続定員割れの公立高校はなくなるってホント?
A 「維新の会」が言うような「定員割れ校=ダメ学校」ではありません。たまたま志願者が少ないこともあります。受験生や保護者にとっては、定員にゆとりがあるほうが安心です。学校がつぶされれば、身近な通いやすい学校が減ることにもなります。
【条例案 第7条】
Q 学力テストで競争すると学力が上がるのでは?
A テスト中心の教育で子どもたちは追いつめられ、人より多く点数をとることだけが目的となります。学力テストの学校別結果公表で「できる学校」「できない学校」にふりわけられます。東京・足立区では学校ぐるみの不正が発覚し、学力テストを見直しました。
【条例案 第43条】
Q 公立高校の学区が撤廃されるとどうなるの?
A 学区をなくせば、志願者の動きが今以上に予測しにくくなります。本人の学力・努力より、そのときの競争率しだいで合格・不合格が左右されるようになります。不本意入学や遠くの学校まで通わなければならない子どもが確実に増え、高校中退の増加も懸念されます。
【父母・府民が大切にしたいのは…】
どんな子どもになってほしいか
「思いやりののある子ども」を望む
2011年6月、かんぽ生命は親世代に、自分の子どもに対してどのような子どもになってほしいかのアンケートを実施しました。
アンケート結果でもわかるように、子どもたちが「人とのきずなを大切にする、思いやりのある子どもに育ってほしい」という思いは、父母・府民の共通のねがいではないでしょうか。
同時に子どもたちが「生きる力」をしっかりと身につけるためにも、確かな学力と豊かな人間性をのばすことが大事です。
教育にとって、子どもたちに寄り添い、きめ細やかに接することが大切なのではないでしょうか。
(2012.2.2)